Prevalence of Noncommunicable Diseases in Japan Using a Newly Developed Administrative Claims Database Covering Young, Middle-aged, and Elderly People

2022年5月9日

■ 雑誌/書籍名:
JMA Journal

■ 著者名:
Akira Okada¹, and Hideo Yasunaga²

1. Department of Prevention of Diabetes and Lifestyle-Related Diseases, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo, Tokyo, Japan
2. Department of Clinical Epidemiology and Health Economics, The University of Tokyo, Tokyo, Japan

■ doi:0.31662/jmaj.2021-0189
■ 掲載先:https://www.jmaj.jp/detail.php?id=10.31662%2Fjmaj.2021-0189

■ 研究概要:
【背景・目的】非感染性疾患は日本での死因の半分以上を占めており、公衆衛生上の重要な課題である。新規に開発されたDeSCデータベースは、国保・健保・後期高齢者の健診・レセプトデータを含み、若年から老年まで網羅している。DeSCデータベースを用いて非感染性疾患の有病率・治療件数を推定し、その結果を既存の全国規模のサンプル調査・全数調査の結果と比較することにより、DeSCデータベースの母集団代表性を検証した。

【方法】年齢階級別人口割合をDeSCデータベースと国勢調査の間で比較した。糖尿病と高血圧の1年有病率をDeSCデータベースと国民栄養健康調査の間で比較した。人口あたり年間胃癌手術件数をDeSCデータベースとNDBオープンデータの間で比較した。年齢階級・性別の体格指数(BMI)の分布をDeSCデータベースと国民栄養健康調査の間で比較した。

【結果】年齢は、DeSCデータベースと国勢調査の間でほぼ同様の分布であった。DeSCデータベースから推定された有病率は、糖尿病12.2%、高血圧20.9%、虚血性心疾患5.6%、心不全5.3%、脳梗塞3.4%、脳卒中3.7%、胃がん0.6%、大腸直腸がん0.8%、乳がん1.5%、前立腺がん0.6%、白内障7.1%、うつ病3.5%、骨粗鬆症6.3%と推計された。糖尿病と高血圧の有病率の推計値は、DeSCデータベースと国民栄養健康調査の間でほぼ同様であった。人口当たり年間胃がん手術件数は、DeSCデータベースとNDBオープンデータの間でほぼ同様であった。BMIの分布は、DeSCデータベースと国民栄養健康調査の間でほぼ同様であった。

【結論】本研究により、DeSCデータベースの母集団代表性が確認され、臨床研究・疫学研究への適用可能性が示唆された。本研究のように全年齢層を網羅するデータベースを用いた分析結果は、臨床や公衆衛生政策の意志決定に資する情報を提供できる。