弊社研究公募に参加された先生が2023年5月に若手研究奨励賞を受賞しました!

2023年7月10日

2023年5月に行われた第66回日本糖尿病学会年次学術集会において、弊社研究公募を通じてDeSCデータベースを用いてご研究された、奈良県立医科大学紙谷先生を筆頭演者とする学会発表が「若手研究奨励賞」を受賞しました。

大変おめでとうございます。

 

【奈良県立医科大学 紙谷先生コメント】
この度は名誉ある日本糖尿病学会若手研究奨励賞を賜り、大変光栄に存じます。指導していただいた高橋先生、今村先生、西岡先生をはじめ、関係の先生方に深謝いたします。

受賞テーマ「レセプトビッグデータ解析により明らかになった免疫チェックポイント阻害薬による1型糖尿病(ICI-T1DM)の特徴と予後」は臨床で経験した症例からの素朴な疑問からスタートした研究で、奈良県立医科大学糖尿病・内分泌内科と公衆衛生学の共同支研究として議論を重ねながら進めている課題です。近年免疫チェックポイント阻害薬は多くの担癌患者に適応拡大し、使用数も増加しています。ICI-T1DMの発症率は0.5%と多くはありませんが、重篤な急性合併症のDKAを生じるリスクがあります。一方で、ICI-T1DMの発症はむしろ生命予後は良好な可能性があり、早期診断と適切な治療が重要です。

今回の受賞を機に今後さらなる研究の発展、臨床の充実、若手の教育にも微力ながら貢献していきたいと考えております。

最後になりましたが、本研究や日頃より研究に必要なデータを提供頂いているDeSCデータベース関係者の方々、ご指導いただいている先生方へ改めて御礼申し上げます。

 

今回のご研究について、下記に概要を掲載しております。
https://desc-hc.co.jp/archives/publication/0058