弊社研究公募に参加された先生が2023年9月に優秀発表賞を受賞しました!
2023年9月に行われた第67回日本薬学会関東支部大会において、弊社研究公募を通じてDeSCデータベースを用いてご研究された、明治薬科大学高畑先生を筆頭演者とする学会発表が「優秀発表賞」を受賞しました。
大変おめでとうございます。
【明治薬科大学 高畑先生コメント】
私のキャリアのスタートが製薬会社の製剤研究者でした。
製剤改良は患者さんにとって価値がある、例えば服薬コンプライアンスの向上に繋がるということは、感覚では分かっていました。
しかし、医療経済(薬剤経済)の観点で、どのように貢献しているのか疑問を抱いていました。
その後、臨床開発職にキャリアチェンジを行い、より医療現場に近い立場での仕事に従事することで、製剤改良の価値を明らかにしたい気持ちが強くなりました。
幸運にも、DeSCヘルスケアデータを用いて、私が考えていた製剤改良の一つである在宅自己注射に関する研究を形にすることができました。
DeSCヘルスケアデータは、健康保険組合、国民健康保険組合だけでなく後期高齢者医療広域連合の加入者のデータも含むことから、患者の平均年齢が高い疾患領域においてもカバー出来ます。
本研究の対象疾患は関節リウマチであり、昨今、高齢化が進んでいることからも高齢者を含めた解析が必須であり、本データベースは適したデータソースであると考えます。
また、本データベースは、保険者をベースとしてレセプトデータを取得していることから、患者が複数の医療施設を受診しても追跡可能であるため、中長期の観察期間の確保が可能であるという利点もあります。
本研究の結果は、患者さん及び医療従事者はもちろんのこと、製薬会社の製剤研究者にとっても日々の研究活動が医療に貢献していることを定量的に示すことに繋がると期待しています。本研究はまだ検討すべき点があるので、継続して研究活動を進めていきます。
今回のご研究について、下記に概要を掲載しております。
https://desc-hc.co.jp/archives/publication/0077