関節リウマチ患者の生物学的製剤在宅自己注射に関する医療経済評価
2023年9月16日
■ 学会名
第67回日本薬学会 関東支部大会
■ 発表日
2023/09/16
■ 筆頭演者
髙畑 和彦
明治薬科大学 薬学部 公衆衛生・疫学研究室
■ 共同演者
前田唯 、酒井良子 、赤沢学
明治薬科大学 薬学部 公衆衛生・疫学研究室
■ 発表形態
口頭
■ 受賞名
優秀発表賞
■ 要旨
【目的】在宅自己注射による医療費軽減の可能性があるため、関節リウマチ(RA)患者における生物学的製剤(bDMARDs)の在宅自己注射の導入前後の薬剤費を比較した。
【方法】DeSCヘルスケア株式会社から提供されたレセプトデータ(2014年4月から2021年9月)を使用した。在宅自己注射によるbDMARDs投与を1年間継続したRA患者を対象に、その導入前後での抗リウマチ薬(DMARDs)の薬剤費(平均値)円/月/人を算出した。
【結果】対象集団は2,170名(女性76.0%、平均年齢68歳)で、在宅自己注射導入前のDMARDsの薬剤費は79,294円/月/人、在宅自己注射導入後は96,751円/月/人であった。
【考察】DMARDsの薬剤費が在宅自己注射導入前より導入後の方が増加した理由として、予定外の受診間隔の変更を考慮し予備のbDMARDsが処方されている可能性が考えられた。診療行為等も含め、総医療費の比較を実施する必要がある。