2型糖尿病発症リスクにおける環境因子と遺伝因子の定量化の試み: レセプトビッグデータ解析

2022年6月4日

■ 学会名
第95回日本内分泌学会学術総会

■ 発表日
2022/06/04

■ 共同演者
森田えみり²、竹下沙希¹,²、新居田泰大¹,²、津川峻輔¹、玉城由子¹、小泉実幸¹、紙谷史夏¹、中島拓紀¹、毛利貴子¹、桒田博仁¹、榑松由佳子¹、岡田定規¹、久保慎一郎²、明神大也²、野田龍也²、今村知明²、高橋裕¹

1)奈良県立医科大学 公衆衛生学講座
2)奈良県立医科大学附属病院 糖尿病・内分泌内科

■ 発表形態
口頭

■ 要旨
2型糖尿病においては、家族歴が濃厚な場合も多く遺伝因子の関与はよく知られている。しかしながら既存研究の家族歴の多くは自己申告に基づいており、情報バイアスの影響や精度の問題が存在する。
また生活習慣は家族内の環境因子に強く影響されるが定量化は困難である。本研究では、健診情報と連結されたレセプトビッグデータを用いて客観的な家族情報を得ることによって、これらの課題の克服を試みた。
2型糖尿病発症リスクは両親や子供に2型糖尿病がある場合は1.8倍、同胞に2型糖尿病がある場合は13.8倍であった。
また、両親、同胞、子供の肥満は本人の2型糖尿病発症に関連していなかったにも関わらず、配偶者の肥満が、本人の2型糖尿病発症に関連することが示された。特に配偶者の合併症や生活習慣の影響が明確になり、配偶者も含めた生活指導の重要性が示唆された。今回の新たな手法は他の疾患の病態解明に有用である。