高齢高血圧患者における睡眠薬の使用とCVD発症リスクの関連
2022年3月27日
■ 学会名
日本薬学会第142年会
■ 発表日
2022/03/27
■ 筆頭演者
磯部 歩澄
明治薬科大学 公衆衛生・疫学研究室
■ 共同演者
野村 香織、酒井 良子、赤沢 学
明治薬科大学 公衆衛生・疫学研究室
■ 発表形態
口頭
■ 要旨
高齢高血圧患者における睡眠薬の使用と脳心血管疾患(CVD)の関連を検討した。対象症例は、75歳以上の高血圧の確定病名を有しかつ降圧薬が一度でも処方された患者とした。睡眠障害に適応のある薬剤の処方を有する場合に曝露ありと定義し、入院中にCVDの各傷病名の確定診断と治療を有する場合にCVDありと定義した。対象症例(n=152,962)においてCVD発症率(/1,000人年)はコホート全体では19.4 [18.9-19.9]、睡眠薬使用群では21.8 [20.8-22.9], 睡眠薬非使用群では18.4 [17.8-19.0]だった。発症率比(睡眠薬使用群vs.非使用群)は1.2 [1.1-1.3]だった。多変量Cox比例ハザード分析において、睡眠薬使用の調整済みHRは1.2[1.1-1.3]だった。