レセプトと質問紙調査を併用した「片頭痛」バリデーション研究:層別解析
2022年11月13日
■ 学会名
第5回日本臨床疫学会年次学術大会
■ 発表日
2022/11/13
■ 共同演者
山戸健太郎¹、中山健夫²、平田幸一³
1) 大塚製薬株式会社 メディカル・アフェアーズ部
2) 京都大学
3) 獨協医科大学
■ 発表形態
ポスター
■ 要旨
DeSC社が提供する健康保険組合データベースと同社のkencomアプリを介した加入者への質問紙調査を実施した。片頭痛の国際分類ICHD-3と2つスクリーナーに基づく質問項目への回答から真の片頭痛を定義し、レセプト病名と片頭痛治療薬の組み合わせによる定義毎のPPV(陽性的中率)を求め、性別、年齢別に層別解析を行った。質問紙回答者21,480名のうち、691名(3%)が片頭痛(ICHD-3)とされた。ICHD-3の分類でPPVが1番高かった定義モデルの性別、年代別のPPVは、男性17%、女性45%、19-29歳67%、30-39歳42%、40-49歳41%、50-59歳18%、60歳以上13%であった。2つのスクリーナーでも同様の結果が認められた。PPVは有病割合に影響される為、片頭痛患者が多いとされる女性、20-40歳代では高くなっていた。