Webアンケート調査による片頭痛分類において設問に工夫が必要な項目の検討
2022年11月26日
■ 学会名
第50回 日本頭痛学会総会
■ 発表日
2022/11/26
■ 共同演者
五十嵐久佳¹、近藤寛之²、柴崎佳幸²、佐野博美²、古賀信幸²、平田幸一³、坂井文彦⁴
1)富士通クリニック
2)大塚製薬株式会社 メディカル・アフェアーズ部
3)獨協医科大学
4)埼玉精神神経センター
■ 発表形態
口頭
■ 要旨
DeSC社が契約している健康保険組合加入者かつDeSC社が提供する保険者向け健康増進支援サービスアプリkencomに登録している約15万人を対象に、ICHD-3に基づいた頭痛分類に関するWebアンケート調査を行った(回答者数21,480人)。回答者のうち、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛のいずれにも該当しない「その他の一次性頭痛」に分類された5,208人を対象に、ICHD-3の質問票にどのような回答を行っているかその原因について探索的に検討した結果、光過敏、音過敏といった片頭痛の随伴症状の回答率が低かった。この結果は、半構造化面接を行わずアンケートのみで片頭痛の分類を行う場合、光過敏や音過敏の症状を把握することは難しい可能性を示唆している。アンケートにより患者の症状を把握する際には、光過敏や音過敏に対する設問に工夫が必要である。