健康診断におけるHbA1c高値の受診者の医療機関受診までの日数に関する分析

2023年5月11日

■ 学会名
第66回日本糖尿病学会年次学術集会

■ 発表日
2023/05/11

■ 筆頭演者
明神大也
奈良県立医科大学 公衆衛生学講座

■ 共同演者
西岡祐一¹,²、小泉実幸¹、紙谷史夏¹、毛利貴子¹、中島拓紀¹、榑松由佳子¹、久保慎一郎²、野田龍也²、今村知明²、高橋裕¹
1) 奈良県立医科大学附属病院 糖尿病・内分泌内科  
2) 奈良県立医科大学 公衆衛生学講座

■ 発表形態
ポスター

■ 要旨
事業者健診、特定健診及びレセプトデータをもとに、健康診断でHbA1c高値を指摘された受検者の医療機関受診行動の実態を明らかにすることを目的として実施した。
受診者の健診から受診日までの中央値は75日であり、通知までの日数を考慮すると1ヶ月前後での受診が多かった。全体的に女性より男性の未受診率が高く、特に30-50歳台の男性の未受診率が高かった。健診受検者の中で、HbA1cが高値になるほど受診率は上昇したが、全体の40.9%が、HbA1c10%以上の26.7%が未受診であった。BMI30以上の肥満が合併するとさらに未受診率が上昇した健診における糖尿病指摘後、40%以上が医療機関を受診していないことが明らかになった。
適切な注意喚起等によって、特に壮年男性、肥満合併、HbA1c高値の例における受診率を向上させることが重要な課題である。