レセプトビッグデータによる発症前HbA1c値ごとの食習慣による2型糖尿病発症リスクへの影響の解析
2023年5月12日
■ 学会名
第66回日本糖尿病学会年次学術集会
■ 発表日
2023/05/12
■ 筆頭演者
中島拓紀
奈良県立医科大学附属病院 糖尿病・内分泌内科
■ 共同演者
西岡祐一¹,²、森田えみり²、小泉実幸¹、紙谷史夏¹、榑松由佳子¹、久保慎一郎²、明神大也²、野田龍也²、今村知明²、高橋裕¹
1) 奈良県立医科大学附属病院 糖尿病・内分泌内科
2) 奈良県立医科大学 公衆衛生学講座
■ 発表形態
口頭
■ 要旨
【目的】食習慣による2型糖尿病発症リスクを明らかにする。
【方法】30万人以上のレセプトデータベースを用いて、糖尿病のない健診受診者を対象に、朝食・間食・遅い夕食の有無で食習慣の組合せごとに2型糖尿病発症リスクについて、性・年齢・BMI・体重変化等で調整してオッズ比を求めた。また発症前のHbA1cを層別化して食習慣の影響を解析した。
【結果】「朝食有+間食無+遅い夕食無」群と比べて「朝食無+間食無+遅い夕食有」群のみ調整オッズ比1.3と有意に上昇していた。HbA1cの層別解析では、 HbA1c 5.6-6.0%においてのみ調整オッズ比 1.7と有意に高値だった。
【結論】ビッグデータ解析から2型糖尿病発症リスクにおける食習慣の重要性と共に、糖尿病発症前HbA1c 5.5-6.0%群における食習慣改善の介入がより有効である可能性が示唆された。