レセプトビッグデータを用いた食習慣による骨粗鬆症リスクへの影響の解析

2023年6月1日

■ 学会名
第96回日本内分泌学会学術集会

■ 発表日
2023/06/01

■ 筆頭演者
中島拓紀
奈良県立医科大学附属病院 糖尿病・内分泌内科

■ 共同演者
西岡祐一¹,²、森田えみり²、小泉実幸¹、紙谷史夏¹、榑松由佳子¹、久保慎一郎²、明神大也²、野田龍也²、今村知明²、高橋裕¹
1) 奈良県立医科大学附属病院 糖尿病・内分泌内科
2) 奈良県立医科大学 公衆衛生学講座

■ 発表形態
口頭

■ 要旨
【背景・目的】食習慣と脆弱性骨折リスクとの関連は明らかでなく、今回私たちは健診データと紐づいたレセプトビッグデータで食習慣と脆弱性骨折リスクの関連について解析した。
【方法】日本人のレセプトDeSCデータベースより2014~2022年に健康診断の受診があり骨粗鬆症病名と脆弱性骨折の無い登録者を抽出した。脆弱性骨折をアウトカムとして朝食の有無と遅い夕食の有無について、年齢・性・BMIなど既知のリスクの共変量で調整したCox比例ハザードモデルで比較した。
【結果】上記の条件を927,130人が満たし、平均観察期間2.8年での脆弱性骨折発生率は10.8/1000人年であった。調整ハザード比では、脆弱性骨折は朝食有と比べて無は1.18、遅い夕食有は無と比べて1.05と有意に増加した。
【結語】今回私たちは90万人超のビッグデータ解析から、初めて朝食無と遅い夕食と脆弱性骨折の関連を示した。