SGLT2 阻害薬の使用実態調査

2023年9月16日

■ 学会名
第67回 日本薬学会 関東支部大会

■ 発表日
2023/09/16

■ 筆頭演者
吉田真刀
明治薬科大学薬学部公衆衛生・疫学研究室

■ 共同演者
鯉沼卓真¹,²、酒井良子¹、赤沢学¹
1) 明治薬科大学薬学部公衆衛生・疫学研究室、2) 東京薬科大学薬学部薬学実務実習教育センター

■ 発表形態
口頭

■ 要旨
【目的】2 型糖尿病患者における SGLT2 阻害薬の使用実態を記述統計した。
【方法】DeSCヘルスケア株式会社から提供されたレセプトデータ(2014/4-2022/2)にて、2 型糖尿病の確定診断がつき SGLT2 阻害薬が処方された全患者数と、その中で高齢者及び併存疾患(慢性腎臓病、心不全、心血管障害のいずれか)を有する患者割合を経年的に記述した。併せて、処方動向に影響を与え得る臨床試験についての論文報告時期や適応拡大時期についても調査した。
【結果】SGLT2 阻害薬の高齢者への投与割合は2014 年から 2022 年において 32.0%から増加し、2021 年では最大の77.3%になった。同様に併存疾患を有する患者への投与割合は 2014 年において 16.8%であり、2016 年から急増して 2021 年まで増加傾向が見られ、最大で 43.4%まで増加した。
【考察】SGLT2 阻害薬の有効性報告や適応拡大等が処方動向に影響した可能性があり、それらが併存疾患を持つ患者への投与割合の増減に関係していると考えられた。