週1回、1日1回および1日2回のDPP-4 阻害剤による血糖コントロール状況:リアルワールドデータを用いた過去起点コホート研究
2024年5月18日
■ 学会名
第67回日本糖尿病学会年次学術集会
■ 発表日
2024/05/18
■ 筆頭演者
向當 るり子¹
1) 帝人ファーマ株式会社 メディカルサイエンス部
■ 共同演者
吉田 詩織²、中島 章博²、三輪 哲也¹、西村 理明³
1) 帝人ファーマ株式会社 メディカルサイエンス部
2) 帝人ファーマ株式会社 開発統括部
3) 東京慈恵会医科大学内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌内科
■ 発表形態
ポスター
■ 要旨
【目的】週1回(QW)、1日1回(QD)および1日2回(BID)のDPP-4 阻害剤(DPP-4i)の血糖コントロール状況を評価すること。
【方法】保険者基盤データを用いて過去起点コホート研究を実施した。2016年12月から2019年2月にDPP-4iを新規処方された患者のうち、健康診断でHbA1c値がある者を対象とした。HbA1c値と治療目標に到達した患者の割合を評価し、各投与頻度と目標到達との関連を調査した。
【結果】7,229人のうち6,098人がQD、772人がBID、359人がQWを新規処方された。いずれの投与頻度群でもDPP-4i処方前のHbA1c平均値は7%台で、処方下で6%台に低下した。HbA1c<7%到達の割合はQDが72.1%、BIDが69.0%、QWが79.1%であった。多変量解析の結果、65 歳未満の集団の目標到達は、各投与頻度群で同様だった。65歳以上の集団でも同様だった。
【結論】実臨床下の血糖コントロールは投与頻度群によらず同様だった。
