ビッグデータを用いた健診後医療機関受診の有無と心血管アウトカムの関連の解明
2024年5月17日
■ 学会名
第67回日本糖尿病学会年次学術集会
■ 発表日
2024/05/17
■ 筆頭演者
西岡祐一¹,²
1)奈良県立医科大学 公衆衛生学講座 2)奈良県立医科大学附属病院 糖尿病・内分泌内科
■ 共同演者
森田えみり¹,竹下沙希¹,勝又美穂²,玉城由子²,尾﨑邦彰²,小泉実幸²,紙谷史夏²,毛利貴子²,中島拓紀²,榑松由佳子²,岡田定規²,明神大也¹,野田龍也¹,今村知明¹,高橋裕²
1)奈良県立医科大学 公衆衛生学講座 2)奈良県立医科大学附属病院 糖尿病・内分泌内科
■ 発表形態
口演
■ 要旨
【目的】本研究の目的は、健診後の医療機関受診と心血管イベント・死亡のアウトカムの関連とともに、それらに影響する因子を明らかにすることで効果的な健診後の介入法の解明に繋げることである。
【方法】健診情報とレセプト情報等を連結したDeSC データベースを用いた。健診受診日から過去1年間にレセプトの発生していない者を対象とした。アウトカムはレセプト上で定義した心血管イベント(脳卒中、急性冠症候群)、死亡とした。
【結果】対象患者は104,125人、平均年齢は53.3歳であった。受診の効果について交互作用項を組み込んだモデルでは、収縮期・拡張期血圧が高いほど受診の効果がより大きかった(P=0.002,P=0.047)。一方で、空腹時血糖やHbA1c値は受診の効果と関連しなかった(P=0.559,P=0.888)。
【結論】特に血圧が高い者に早期受診を促すことが、短期的なリスクを低減させる可能性が示唆された。
