レセプトビッグデータによる内分泌代謝疾患の病態解明
2024年6月6日
■ 学会名
第97回日本内分泌学会学術総会
■ 発表日
2024/06/06
■ 筆頭演者
西岡祐一¹,²
1)奈良県立医科大学 公衆衛生学講座 2)奈良県立医科大学附属病院 糖尿病・内分泌内科
■ 共同演者
森田えみり¹,竹下沙希¹,勝又美穂²,玉城由子²,尾﨑邦彰²,小泉実幸²,紙谷史夏²,毛利貴子²,中島拓紀²,榑松由佳子²,岡田定規²,明神大也¹,野田龍也¹,今村知明¹,高橋裕²
1)奈良県立医科大学 公衆衛生学講座 2)奈良県立医科大学附属病院 糖尿病・内分泌内科
■ 発表形態
口演
■ 要旨
これまでの内分泌代謝疾患の多くの臨床研究は、単一施設あるいはレジストリを対象に行われてきた。しかし、これらは症例数が十分でない場合や、参加する施設・患者の偏りによる選択バイアスの影響を受ける場合も多く、リアルワールドにおける医療の実態が必ずしも反映されていないという課題が存在していた。我々は自らが構築した世界に類を見ない医療・介護・健診連結ビッグデータを用いて、内分泌代謝疾患の病態・薬剤関連副作用・予後を明らかにしてきた。今回その代表例を紹介する。①高度肥満者のクラスター解析によって、医療機関をほとんど受診せず死亡率の高いサブグループを見出し、積極的な受診勧奨の必要性を見出した。②ICI関連1型糖尿病の頻度を定量的に示すとともに生命予後への影響を初めて明らかにした。
