本邦における年齢別のeGFR・尿蛋白の分布,およびこれらが心血管疾患へ与える影響

2024年6月28日

■ 学会名
第67回 日本腎臓学会学術総会

■ 発表日
2024/06/28

■ 筆頭演者
畔上達彦¹
1)慶應義塾大学腎臓内分泌代謝内科

■ 共同演者
金子英弘¹,岡田啓²,鈴木裕太³,康永秀生⁴,森田啓行³,武田憲彦³,林香⁵
1)東京大学大学院医学研究科先進循環器病学講座, 2)東京大学大学院医学系研究科糖尿病・生活習慣病予防講座, 3)東京大学医学部附属病院循環器内科, 4)東京大学大学院医学系研究科臨床疫学・経済学, 5)慶應義塾大学腎臓内分泌代謝内科

■ 発表形態
口演

■ 要旨
【目的】年齢階級別にeGFRおよび尿蛋白の分布を示し、これらが心血管疾患(CVD)へ与える影響を評価する。
【方法】健康診断情報,レセプトデータを含む商用データベース(DeSC)から1,209,481名のeGFRと尿蛋白定性(陰性,±,陽性の3段階)の年齢階級別分布を算出した。また、年齢階級(40-64歳,65-74歳,75-84歳,85歳以上)ごとにeGFRおよび尿蛋白とCVD発症の関連をCox回帰にて評価した。
【結果】年齢階級が高いほど、eGFR低値や蛋白尿陽性の割合が多く、85歳以上では60%がeGFR 60 mL/分/1.73m2未満であった。eGFRが低いほどCVDリスクが高く、40-64・65-74歳でeGFR 60、75-84歳でeGFR 45、85歳以上でeGFR 30 mL/分/1.73m2未満から有意なリスク上昇を示した。一方、尿蛋白はどの年齢階級においても、±または陽性示す場合にCVDリスクの有意な上昇を認めた。
【結論】eGFRは年齢階級が高いほどCVDリスクとなるカットオフ値が低下するが、尿蛋白定性はいずれの年齢においても±以上で尿蛋白陰性と比してCVDリスクが有意に高かった。