ポリドクターと死亡率の関連 日本における大規模レセプトデータ研究

2024年6月8日

■ 学会名
第15回日本プライマリ・ケア連合学学術大会

■ 発表日
2024/06/08

■ 筆頭演者
畔上達彦¹
1)慶應義塾大学腎臓内分泌代謝内科

■ 共同演者
佐々木貴史²,春田淳志¹,藤川裕恭¹,新井康通²
1)慶應義塾大学医学部総合診療教育センター 2)慶應義塾大学医学部百寿総合研究センター

■ 発表形態
口演

■ 受賞
Young Investigator Award

■ 要旨
高齢化社会において、多疾患管理は大きな課題であり、複数の専門医による診療(ポリドクター)はケアの分断の懸念があると言われている。この研究は、多疾患患者におけるポリドクターが死亡率に与える影響を調査した。75歳から89歳の2つ以上の慢性疾患を持つ患者を対象とした後ろ向きコホート研究で、3,524,668人が対象になった。通院先医療機関数が少ないいほど死亡リスクが高く、定期通院先が5つ以上の群で最も低い死亡リスクと関連していた(HR 0.63, 95%CI: 0.56 – 0.71)。ポリドクターは多疾患を抱える高齢者の死亡率低下と関連していることが示された。