■ 学会名
日本睡眠学会第48回定期学術総会

■ 発表日
2024/07/18　

■ 筆頭演者
高橋順美¹
1) 京都大学大学院医学研究科呼吸管理睡眠制御学講座　

■ 共同演者
高橋由光²、村瀬公彦³、永田一真⁴、中谷友香²、濱田哲⁵、砂留広伸¹、十川純平¹、平井豊博⁴、陳和夫⁶,⁷、中山健夫²、佐藤晋¹
1)京都大学大学院医学研究科呼吸管理睡眠制御学講座　
2)京都大学大学院医学研究科健康情報学分野　
3)京都大学大学院医学研究科地域医療システム学講座　
4)京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学　
5)京都大学大学院医学研究科呼吸不全先進医療講座　
6)京都大学大学院医学研究科附属ゲノム医学センター　
7)日本大学医学部内科学系睡眠医学・呼吸管理学講座

■ 発表形態
口頭

■ 要旨
2014年度健康診断における睡眠問診回答者93215人を6年間観察し、非回復性睡眠（NRS）と主要な心血管イベント（虚血性心疾患、心不全、脳出血、脳梗塞）との関連をSASを含めて縦断的に検討した。NRSは全体の32％に認め、特に30代〜50代が他の世代よりも高頻度であった。同年代における観察期間中の心血管イベント発生頻度は3%未満と稀である一方で、心血管イベントあり群におけるNRSの頻度は各年代でのNRS頻度より約4％高く、50代では統計学的に有意に高頻度であった。NRSとの関連が示唆された受療中のSASも含めた多変量解析を行ったところ、受療中のSASとは交互作用は認められず、心血管イベントの発生についてはNRSが独立したリスク因子（調整済ハザード比[95%CI];1.14 [1.06-1.23]）であることが確認された。