アトピー性皮膚炎患者における重症度とQOL 及び労働生産性との関連性に関する研究

2024年6月7日

■ 学会名
第123回皮膚科学会総会

■ 発表日
2024/06/07

■ 筆頭演者
能登真一¹
1) 九州大学病院皮膚科

■ 共同演者
室田浩之¹、中原剛士²、松川美幸³、武田裕枝³ 戸田力也³
1) 長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科皮膚病態学
2) 九州大学病院皮膚科
3) 大塚製薬株式会社 メディカル・アフェアーズ部

■ 発表形態
ポスター

■ 要旨
健康保険組合加入者対象(就労者約9割,19歳以上)のWeb調査で回答した20,678人のアンケートデータとレセプトデータを突合した匿名加工済データセット(DeSC社提供)を用い,アトピー性皮膚炎(AD)の重症度とQOL及び労働生産性との関連性を検討した。「ADの症状がある」または「治療している」と回答の1507例(集団I),この内ADで通院歴があると判定した882例(集団II)でPOEMとDLQI,EQ-5D-5L及びWPAIとの関連性を検討した。POEMとDLQIの相関が集団I,IIでそれぞれ0.662,0.615となり,重症度が高くなるとQOLが低くなる傾向が認められた。EQ-5D-5LとWPAI(Absenteeismを除く)も,同様の傾向が認められた。本結果より,AD重症度のQOLや労働生産性への影響が示唆された。