糖尿病性腎臓病における全死亡リスクに対するSGLT2阻害薬のDrug effect
2025年6月22日
■ 学会名
第68回日本腎臓学会学術総会
■ 発表日
2025/06/22
■ 筆頭演者
野林 大幹¹
1) 東北医科薬科大学 衛生学・公衆衛生学教室
■ 共同演者
佐藤 倫広¹、橋本 英明¹、村上 任尚¹、廣瀬 卓男¹、森 建文¹、目時 弘仁¹
1) 東北医科薬科大学 衛生学・公衆衛生学教室
■ 発表形態
口演
■ 要旨
糖尿病性腎臓病患者(DKD)における各SGLT2阻害薬の全死亡抑制効果に関するエビデンスは不足している。DeSCヘルスケア株式会社のデータを用いてdapagliflozin, canagliflozin, empagliflozin, ipragliflozin, luseogliflozin, tofogliflozinを新規に開始したDKD患者の全死亡リスクをdapagliflozin新規開始者を対照として比較した。結果は全体集団においてempagliflozin新規開始者が、75歳未満の層ではcanagliflozin新規開始者が、HbA1c<7.4%の層ではtofogliflozin新規開始者がdapagliflozin新規開始者に対して有意な全死亡リスクの低下を示した。本研究はDKD診療において、患者背景に沿った薬剤選択の重要性を示唆する。
