慢性膵炎における生活習慣改善の意向と生活習慣の実態
■ 学会名
第40回日本胆膵病態・生理研究会
■ 発表日
2023/06/17
■ 筆頭演者
菊田和宏¹
1) 東北大学大学院医学系研究科消化器病態学
■ 共同演者
松本諒太郎¹、滝川哲也¹、濱田晋¹、正宗淳¹
1) 東北大学大学院医学系研究科消化器病態学
■ 発表形態
口頭
■ 要旨
DeSCデータベースより2019年に健診を受診した慢性膵炎31610例のデータを抽出した。そのうち問診により生活習慣改善の意向について回答があった20472例(男性10557例、女性9915例、65.7±11.8歳)を対象とし、生活習慣改善の意向と飲酒や喫煙、運動習慣の関連について検討した。生活習慣を「改善するつもりはない」(A群)は5584例(27.3%)、「改善するつもり」(B群)は5730例(28.0%)、「改善するつもりであり、少しずつ始めている」(C群)は2679例(13.1%)、「既に改善に取り組んでいる(6ヶ月未満)」(D群)が1796例(8.8%)、「既に改善に取り組んでいる(6ヶ月以上)」が4683例(22.9%)であった。飲酒頻度が毎日なのはA群では27.1%、B群では23.7%、C群では20.8%、D群では19.7%、E群では19.2%であった(p<0.001)。習慣的喫煙はA群で17.6%、B群で16.0%、C群で13.7%、D群で15.4%、E群で8.7%であった(p<0.001)。運動習慣があるのはA群の37.2%、B群の22.0%、C群の27.8%、D群の42.9%、E群の69.2%であった(p<0.001)。B群の56.9%は2020年の問診でも「改善するつもり」のままだったが、一方A群は、2020年の問診で、14.6%が「改善するつもり」、5.4%が「少しずつ始めている」、5.1%が「既に取り組んでいる(6ヶ月未満)」、9.7%が「既に取り組んでいる(6ヶ月以上)」となっていた。慢性膵炎においては、更なる生活習慣の改善を要する症例が存在するが、生活習慣改善の意向が変化する症例も認められることから継続的な生活指導が必要と考えられた。
