慢性膵炎患者における食習慣に関する検討

2023年10月14日

■ 学会名
第54回日本消化吸収学会総会

■ 発表日
2023/10/14

■ 筆頭演者
菊田和宏¹
1) 東北大学大学院医学系研究科消化器病態学

■ 共同演者
松本諒太郎¹、滝川哲也¹、濱田晋¹、正宗淳¹
1) 東北大学大学院医学系研究科消化器病態学

■ 発表形態
口頭

■ 要旨
DeSCデータベースより2019年に健診を受診した慢性膵炎31610例(男性15898例、女性15712例、68.4±12.3歳)のデータを抽出した。問診結果に基づいて慢性膵炎における食習慣について検討した。「人と比較して食べる速度」は「速い」が27.5%、「ふつう」が61.6%、「遅い」が10.9%であり、男性に「速い」が多かった(男性30.8% vs 女性24.1%)。「就寝前の2時間以内に夕食をとることが週に3回以上ある」のは17.7%であり、男性に多かった(男性23.1% vs 女性12.0%)。「朝食を抜くことが週に3回以上ある」のは8.1%であり、男性に多かった(男性10.5% vs 女性5.6%)。「朝昼夕の3食以外の間食や甘い飲み物の摂取」は「毎日」が21.8%、「時々」が56.7%、「ほとんど摂取しない」が21.5%であり、「毎日」は女性に多かった(男性15.6% vs 女性28.2%)。男女ともに飲酒頻度が多いほど、遅い夕食、朝食抜きが多く、間食の摂取が少なかった。同様に喫煙習慣がある場合も遅い夕食、朝食抜きが多く、間食の摂取が少なかった。Body Mass Index (BMI)が18.5kg/m2未満では、18.5kg/m2以上に比べて、食べる速度が遅い例が多いが、朝食を抜いている例は多くはなく、間食は「毎日」摂取が多い一方で「ほとんど摂取しない」も多かった。慢性膵炎の食習慣は多様であった。食習慣は飲酒・喫煙習慣と関連しており、BMI低値例には非低値例と異なる食習慣が認められた。慢性膵炎に最適な食習慣のあり方については更なる検討を要する。