2型糖尿病患者における情報に基づいた打ち切りの構造:日本の保険者制度横断比較による競合リスクアプローチ
2025年11月1日
■ 学会名
第30回日本薬剤疫学会
■ 発表日
2025/11/01
■ 筆頭演者
小野利展¹
1) DeSCヘルスケア株式会社
■ 共同演者
伊藤康太郎¹, 幡鎌暁子¹
1) DeSCヘルスケア株式会社
■ 発表形態
ポスター
■ 要旨
薬剤疫学研究において、保険者(健保・国保・後期高齢者)ごとの社会的背景の違いが、追跡期間や追跡終了理由に与える影響を調査した。目的は糖尿病患者を対象に、死亡・離脱・データ終了の3つの競合リスクを定量化し、データソースの特性を明らかにすることである。健保は長期追跡が可能だが、台帳に基づく死亡の特定ができず、死亡リスクを過小評価する恐れがある。また、重症化に伴う離脱(転職・退職)の可能性が示唆された。国保はライフステージに応じ離脱率が変動する。後期高齢者では早期加入者の健康状態が悪く、死亡リスクが高い傾向にある。その一方で、後期高齢者全体において死亡以外を原因とする離脱は健保・国保と比べて少なかった。保険者集団によってイベント発生の分布が異なるため、研究計画時にはこれらの特性を考慮したデータ選択とバイアスの評価が不可欠である。
