本邦における点鼻グルカゴン製剤の処方実態:リアルワールドデータを利活用した横断研究
2026年5月21日
■ 学会名
日本麻酔科学会 第73回学術集会
■ 発表日
2026/05/21
■ 筆頭演者
齋藤 智之
順天堂大学健康総合科学先端研究機構
■ 共同演者
藤林 和俊¹、大津 洋²、矢野 裕一朗³
1)順天堂大学健康総合科学先端研究機構
2)順天堂大学健康データサイエンス学部
3)順天堂大学大学院医学研究科総合診療科学
■ 発表形態
口頭
■ 要旨
点鼻グルカゴン製剤は重症低血糖時の重要な緊急治療薬だが、実臨床での処方実態は十分に明らかでなかった。本研究では、処方患者の多くがインスリン治療中の1型糖尿病患者で、特に20歳以下に多く処方されていた。処方の大半は1回限り・1本のみで、注射剤から点鼻剤への切替も多く認められた。処方直前には低血糖や救急受診が集中し、処方後はこれらが減少傾向を示した。以上より、点鼻グルカゴン製剤は重症低血糖や救急受診を契機とした「備え」として、若年のインスリン治療患者を中心に処方されている実態が示唆された。
