糖尿病経口薬によるヒトにおける寿命延長効果:Target Trial Emulationによるビッグデータ解析より
2026年5月22日
■ 学会名
第69回日本糖尿病学会年次学術集会
■ 発表日
2026/05/22
■ 筆頭演者
西岡祐一
奈良県立医科大学 公衆衛生学講座
奈良県立医科大学附属病院 糖尿病・内分泌内科
■ 共同演者
西岡祐一、竹下沙希、森田えみり、尾﨑邦彰、紙谷史夏、毛利貴子、中島拓紀、浦井伸、榑松由佳子、岡田定規、明神大也、今村知明、高橋裕
1)奈良県立医科大学 公衆衛生学講座
2)奈良県立医科大学附属病院 糖尿病・内分泌内科
3)浜松医科大学 健康社会医学講座
4)浜松医科大学 ヘルスインフォマティクスセンター
■ 発表形態
口演
■ 要旨
加齢および加齢関連疾患発症機構の解明の進歩により、近年いくつかの薬剤が動物実験(主にマウス)において寿命延長効果を示すことが明らかになっている。本研究では1700万人規模のDeSCデータベースを用い、前向きランダム化試験と同様のパワーを持つTarget Trial Emulationの手法を用いて寿命への影響を検証した。性別・年齢・併存疾患など全変数を完全一致させた対照群との比較で、SGLT2阻害薬処方群224,010人は死亡率比0.93(95%CI 0.90–0.96)と有意に低く、ビグアナイド薬やDPP4阻害薬群よりも死亡が少なかった。本研究の結果はマウスのみならずヒトにおいても、SGLT2阻害薬が糖尿病治療薬にとどまらず加齢関連疾患予防や健康寿命延伸に資するgeroprotectorとなり得る可能性を初めて示した。
