レセプトビッグデータ解析:1型糖尿病発症リスクに寄与する遺伝因子および環境因子の定量的検討

2026年5月22日

■ 学会名
第69回日本糖尿病学会年次学術集会

■ 発表日
2026/05/22

■ 筆頭演者
森田えみり
奈良県立医科大学 公衆衛生学講座

■ 共同演者
森田えみり¹、西岡祐一¹,²、尾﨑邦彰²、紙谷史夏²、毛利貴子²、中島拓紀²、浦井伸²、榑松由佳子²、明神大也³,⁴、今村知明¹、高橋裕²
1)奈良県立医科大学 公衆衛生学講座
2)奈良県立医科大学附属病院 糖尿病・内分泌内科
3)浜松医科大学 健康社会医学講座
4)浜松医科大学 ヘルスインフォマティクスセンター

■ 発表形態
口演

■ 要旨
【目的】レセプトビッグデータを用いて日本人1型糖尿病(T1DM)発症リスクに寄与する遺伝および環境因子を定量的に評価する。
【方法】DeSCデータベースを使用し、過去1年間継続して保険に加入しT1DMの既往がない人を対象とした。観察開始時点で家族歴がある群とない群において、年齢、性別、観察期間を一致させ、家族歴なしに対するありのT1DM発症のリスク比を調べた。また、配偶者の既往歴がある場合の発症リスク比を調べた。
【結果】対象者は2,794,517人、対象者の平均年齢は44.4歳、観察期間は3.6年であり、そのうち0.04%にT1DMの家族歴があった。家族歴ありの発症リスク比は9.1倍(95%信頼区間[CI]:2.7-30.1)で有意に高かった一方、配偶者の既往歴ありのリスク比には有意差を認めなかった。
【考察】本結果は日本人T1DM発症リスクにおいて遺伝因子が環境因子より強い影響を持つことを示唆している。